2011/03/30

笑い

うちの家系は、あんまり怒るということのない傾向にあるが、
その代わりに、過ちや失敗を笑う。

自分の小さい頃の思い出には、なにかちょっとおかしな事を言って、
それを家族のみんなで大笑いされた記憶がいくつもある。

もちろん、悪気はない。本人にとっては愛情表現の笑いだ。
けれどそれはあくまで本人にとっての話。
小さい頃の記憶の中で、自分は、笑われて恥ずかしくて困っていた。

確かに、怒るよりはましなのは確かだ。
けれど笑いはスパイスであり、潤滑油であるが、
時に毒でもあり、時に火を呼びおこしてしまう事もある。

子供がおかしな事を言って、それがかわいくて笑う、
それは仕方ないのかも知れないけど、子供が困った顔を見せた時には、
大人はちゃんと謝るべきだと思う。
それがどうしても嫌なら、笑いながらでもいいから、せめて抱きしめて褒めてやるべきだと思う。
後から「かわいいからだよ」とごまかすのは、逃げだと思う。

かくいう自分も家系の遺伝の中にあり、気がつけば子供の失敗を笑っている。
だからそういうときは、素直に謝るようにしている。
この遺伝だけは、自分で断ち切り、何らかのよい振る舞いに昇華させたいと思う。