2009/12/21

エムワングランプリ

決勝のネタは見てないけどパンクブーブーか。
ノンスタ結構好きだったんだけどな。
今の笑いの世界は、
「ひと言で表されたら終わり」
という特徴がある。
持ちギャグ、一発ネタが流行ると、その芸人は「ああ、○○の人か」そのネタの一言で認識される。
認識されると言う事は定義されると言う事。
イメージが安定、固定されると言う事。
これが現在の笑い、とくにグランプリのような場所にとって大きなダメージになる。
(だから毎年、全然知らなかったような人が強い)
その点においてノンスタは優秀だ。
自由自在とは行かないまでも、ボケとツッコミの役割分担が曖昧な彼らの方法は、ネタの次の展開が読みにくい。
ただ、その方法にも、慢心すると器用貧乏に陥ると言う罠がある。
だから「こうすればOK」という方程式があっても、それをいかに客に暴かれないかが、芸人としての寿命を長持ちさせるコツになって来るのだろう。

野球にしろ、陸上のような競技にしろ、とにかく上手ければ、とにかく強ければ勝つという、目指すべき方向は明確に示されている。
笑いにはない。方向がある事が障害だ。ゴールがない場所へどこまで到達できるかと言う、矛盾した闘いだ。
あるいは、ゴールは常に波打っていると言える。
そんなものを目指さなければならない。
2ちゃんねるの話題を紹介する「痛いニュース」でもグランプリ速報が流されているが、2ちゃんねるでここまで意見の分かれる話題ってそうそうないはず。
そういうことを考えると、やはり笑いって難しいと思う。

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