2012/02/06

くやしさ

前のエントリーが調査士試験前夜で止まってるけど、試験は無事に合格。
次は行政書士。意欲とかそういうのではなく、取れないと家業が継げないのです。
取れてもどこまで継げるかどうかわからんが。

くやしさ。
1月末、五色百人一首大会に娘5歳は出場した。
幼稚園年中組は一人だけでの最年少。昨年も出たけど、今から思えば無茶したもんだ。

しかし、結果だけ見ると、昨年より良くなかった。
昨年は3戦2勝1敗で予選落ちだったが、今年は2戦全敗。
ただし、今年の相手は3年生と2年生の男の子で、かなり強かったと思う。
そしてその二人相手に、手も足もでなかったわけではなく、
2年生相手に17枚中7枚、3年生相手に同5枚という成績。
3年生なんて、言ってみれば5歳から見てほぼ倍の年齢だ。
体格も雰囲気も、大人相手ほどではないにしても、まるで違う。

予選が終わって、娘は自分のところに、無表情で戻ってきた。
そして、肩に顔をうずめて、しばらく泣いた。
悔しかった。
普通に考えたら笑うしかないような年齢差相手に、それでも悔しかった。
なぜなら、1年間練習してきたから。
春から夏にかけては、幼稚園への登園時間中、歩きながら札を覚えた。
家では札を全部裏返しにして記憶力を試したり、やり方を色々工夫して、練習を続けた。
風呂場には試合で使う20枚の札での決まり字を壁に貼って覚えた。
年明け頃だったか、私宛に「かるたたいかいで かつね」と手紙で約束までしてくれた。
積み重ねたものが、それだけあった。
だからこそ、年齢差とか条件にかかわらず、負けた悔しさは相当なものだっただろう。

自分がそういう悔しさを知ったのは、いつ頃だっただろう。
中学の頃を思い出してみる。
陸上部で、短距離走で、決して勝てない友達がいた。
最後の運動会で競争相手になり、やっぱり負けた。
でもあの時の気持ちは、悔しさとは少し違った。どこか清々しかった。
もうこれで終わりだという、諦念めいたものが混じっていたからだろうか。

結局、自分の記憶に一番残っている悔しさは、昨年の調査士試験に落ちた時のことだ。
よく思い出したらまだ有るのかもしれないが、でも思い出せないということは、
あってもそれほど大した気持ちではなかったのだろう。

悔しさをバネに、とよく言われる。
娘はそのバネをたった5歳で手に入れた。
これはどこまで弾むのだろう。
それを見届けさせてもらいたい。

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