昨年頃から、ちょっと大きめのアニメファンの間で大人気の「けいおん!」。
近頃、それをふとした事から見るようになって、思った。
娘に見せておくなら、こっちのほうがいい…。
「けいおん」には、暴力や性的表現といったものが、まずない。
というか、恋愛すらない。教育テレビでやってても違和感ない。
プリキュアは、とりあえず基本が蹴り合い殴りあい。
そしてタイアップ商品の波状攻撃にさらされる。
けいおんを見て同モデルの楽器をそろえるのは大人だけ。
けいおんには、悪影響の心配がない一方で、話自体に大したテーマ性もない。
なにか人生の大事なことを伝えようなんていう姿勢が見られない。
中心メンバーは仲良しだが、それを武器に他人と張り合うなんてことはしない。
けれど、漫画やアニメは本来、別にそれでいい。
たまに、重厚な世界観や深くてよく練られたテーマの作品なるものがあるが、
なにもそれがなきゃだめってことではない。
「漫画はおやつです」とは、神様・手塚治虫氏の言葉。
それが全ての漫画アニメに当てはまる真理、結論というわけではないが、
つまらない人生観、しょぼい哲学で自らを価値ありそうに飾りたてる作品は、ようするに
「カルシウム入り」と書かれたおやつのようなものだ。
とにかく殴り合いで解決し、おもちゃを売るために続けているようなプリキュアみたいな
ものに、「夢を叶えよう!」なんて語らせることは、むしろ有害ですらある。
正直、娘にプリキュアを見せたことを後悔している。
でもいまさら、なかった事にはできない。
だからせめて、代わりの似たようなアニメに興味をむけさせることができたら、
プリキュアへの傾倒を和らげることができるんじゃないかと思った。
(ディズニーはジャンル的に別すぎる)
けいおんはその役目としてかなり適切に感じた。
仮に試みが失敗しても、これ以上別のものを見せたらそれこそアニオタの方へ
いっちゃうので、その場合はあきらめることにする。
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