2010/12/25

プレゼント

何日か前になるが、ある日、リビングで使っているiBookのそばに、
折り紙で折った箱が置いてあった。

字が見づらいが、
「なかに
 はい(っ)てる
    したに
     ある
と、書いてある。

あとで聞いた事だが、さすがに箱は難しかったので、
嫁の手を借りたようだ。

ともかく、下にあるものを見る為、
フタを取ってみる。

また折り紙。
いつも使っているから知っているが、これは手紙を書いて、
それをこういう形(きちんと折ると一応星形)になるやつだ。

取り出す。

やはり、なにか書いてある。

折り目を開いて、読んでみる。


『おとうさんへ いつも
 あそんでくれてあり
 がと これから
 もよろし●く めい
 より


       だいす
     き』


…。


実は手紙自体をもらったのは初めてではなくて、
めい4歳はもう知っている人のほぼ全てに手紙を書いており、
自分も既に何枚ももらっている。
そしてその文面はいつもこれで、変わらない。

けれど、こうやって箱に入れられているというだけで、
なぜでしょう。なんて言うか…

…。

ちょっと早めにもらった、今年のクリスマスプレゼントでした。

2010/12/12

ポケる

めい4歳 先日の名言(めい言)

「このポケット、ポケる?」

ポケットが動詞に変わる
歴史的瞬間に立ち会いました。

2010/12/06

海賊王になってからのビジョンはあるのか?

某有名漫画において、主人公の夢は「海賊王に、俺はなる」である。

しかし、なってどうするのかは、今まで自分が読んで来た限り、未だ語られていない。
現代では、地位や名誉の獲得に向かう人に対して、世間に対する何らかのビジョンが求められている。
すなわち、知事になって都道府県をどうしたいのか、首相になって日本をどうしたいのか、
起業する事、社長になる事、あらゆる地位においてその人はその先に何を
見据えているかが重要視されている。
もちろん、ビジョンの方向性で好き嫌いが分かれる事はあるが、少なくとも、
ビジョン自体が見えない人は、かなり嫌われやすい。
ただ首相や社長の地位だけにこだわっている人を想像すれば、このことは簡単に理解できる。
スポーツの世界だと、ただ金メダルや優勝にこだわるだけでも一見悪くないようにも
思えるが、反則もいとわない、マナーに欠けるような選手は、やはり、勝つという結果を
単に自己満足でなく、外に向かってどう還元していくのかというビジョンが足りない場合に
多いに違いないのである。

そこで某漫画の主人公にも、ビジョンを求めてみたい。
海賊王になって、どうしたいのか。
世界を支配下に置きたいなら、目指すのは政治家でいい。
財宝を見つけて、換金して分配するのか。
あらゆる海賊を支配下に置き、海賊行為に秩序をもたらすのか
(ルールに則った海賊行為って、それは物乞いと言う気もするが)。

作品そのものが、今の日本で、いや世界で一二を争う漫画であるとも言えるので、
その作者は「漫画王に、俺はなった」と言っても過言ではないはず。
で、あるなら、漫画の主人公の、海賊王に対するビジョンには、
作者の漫画王である事に対するビジョンが、いくらか反映されるのかも知れない。

2010/12/05

露天と夕暮れ

昼下がり、風呂屋に行き、
露天風呂の中でぼんやりと空を見てた。
快晴で、雲も何にもなくて、
ただ見てる間に、青から淡い緑色、そして黄色オレンジ色へと変わっていくのが分かった。

あっちへ落ちていったらどうなるだろう。
そんな話を見たことがある気もする。星新一か、筒井康隆の短編で。
地面が天井で、空が下で、その事に気づいた自分だけが落ちていく。
今日は雲も何も遮るものがないから、落ちたらあっという間に、地面が遠ざかって、
自分の全方位は何もない空になって、どっちに向かって落ちているのかもわからなくなって。
地面はそのうち地球になって丸く遠ざかって、
でも周囲は宇宙にならず、抜けるような快晴のままオレンジ色を増し、
巨大な夕暮れの中で、米粒より小さくなりながら遠ざかっていく自分を誰かの視点で見送って…

そう言えば、知らない街で迷って戻れなくなる夢を良く見るけど、
調べてみたらそれは人生に対する迷いの現れだとか書いてあった気がする。
この空想もそれと似たようなものか。