2010/10/13

音楽って凄いと感じる

思い返せば、自分に青春と呼ばれる時代などなく、
そもそもそう呼ばれそうな年代のころ既に、その言葉に距離感を持っていたし、
過ごしたあの時期をもしも無理にでもそう呼ぶならば、
痛々しくて、惨めで、後悔するような思い出したくない事ばかりで、
楽しかったはずのことも、全部その痛々しさで打ち消され、心的外傷を負ったような
呻き声でおつりを払わされる、青春とは牢獄の中から眺める桜と青空の事なのかと、
また、中身のない問題に責められてしまう。

それなのに、久々にSimon & Garfunkelの「America」が部屋に流れ出す時、
思い出はなぜかやさしい感じに色褪せてて、まるで自分の過ごしたあの罪に満ちた時期を、
青春と呼んで肯定しても、許してもらえるような錯覚に陥る。
Simon & Garfunkelの曲だけは、なぜか匂いさえ感じる。懐かしい匂いが鼻をくすぐる。

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