2010/03/15

『同僚(習作)』

似顔絵が実在をデフォルメしたものならば、この絵はちょうどその逆、
デフォルメを実在に戻そうとする試みである。
しかしフィクションには原則、もとの現実はない。
結局これは、「フィクションから架空の実在に戻す試み」となる。
この絵はまだまだフィクション寄りであるが、それは単に頭が大きいとか、
そういう造形的な問題を意味しない。
表情や仕草である。
例えば会社員であるならば、同僚に声をかけようと、書類を持ってタイミングを
見計らっている瞬間とか、昼休みに売店でポケットの小銭を探す瞬間とか、
そういう場面を狙って描けたらと思う。それが目標である。


「上司」というタイトルにしかけてたところ、調べたら同僚だった(27歳らしい)。

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